トライアルコース
※トライアルコースは、初級コースの「基礎編」の第1~3章のみ受講できるコースです。

基礎編

第3章 犬と猫の食事

言うまでもなく、人、犬、猫は、それぞれ違う動物です。そのため、食性や身体の構造をはじめさまざまな違いがあります。これから、その主な違いを見ていきましょう。

食性の違い

「食性」とは、その生物が摂取する食べ物の種類のことを言います。人は雑食動物、犬は肉食に近い雑食動物、猫は完全な肉食動物です。

ただし、「雑食動物だから肉も野菜も食べなければならない」、あるいは「肉食動物だから肉しか食べてはいけない」というわけではありませんので注意が必要です。

雑食動物とは「動物性の食品を摂取しなくても生きていくことができる動物」、肉食動物とは「植物性の食品だけでは、いくつかの必要な栄養素を十分に摂取することができないため、動物性の食品を摂取する必要がある動物」であると考えてください。

  • 人:雑食動物
  • 犬:雑食動物(肉食の傾向が強い)
  • 猫:肉食動物

消化器系の違い

人と犬と猫の消化器系の構成はほぼ同じですが、食性が異なるためさまざまな違いがあります。

消化器系の違い

  • 犬や猫は食べ物を切り裂いて食べるための犬歯が発達していますが、食べ物をすりつぶすための臼歯はあまり発達しておらず、顎は左右には動きません
  • 穀物などを多く食べる人間の唾液腺からは、デンプンを分解する酵素「アミラーゼ」が分泌されますが、犬や猫の唾液腺からは分泌されません
  • 肉食動物の食べ物には食物繊維があまり含まれないため、肉食動物は草食動物と比べて腸内細菌の数が少なく、腸内容物1g当たりの腸内細菌数は、人の約1,000万個に対して犬と猫は約1万個です
  • 食物繊維が少ない食事は消化・吸収にあまり時間がかからないため、草食動物に比べると肉食動物は腸が短くなっています
    体重に占める消化管重量の割合は、人が約11%なのに対し、犬は約2.7~7%、猫は約2.8~3.5%です

食事における感覚の違い

犬や猫は人と比べて嗅覚が発達しており、反対に、味覚は人よりも発達していません。そのため、犬や猫が食事を選ぶ際に重要な感覚は、味覚よりも嗅覚です。「その食べ物を好んで食べるかどうかの程度」を「嗜好性」と言いますが、嗅覚が発達した犬や猫では、食べ物の匂いが嗜好性に大きく影響します。

食事における感覚の違い

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